CodeMeterAct(コードメータアクト)とは、ハードウェアを使用しないソフトウェアによるアクティベーションベースのライセンスシステムです。CodeMeterAct(コードメータアクト)はハードウェアベースのCodeMeter(コードメータ)の機能と互換性を持ち、ほぼすべての面で共通に使用することができます。CodeMeterActのライセンスは、ソフトウェアベースでPCに固定されます。
CodeMeterActの特長としては、
等があります。
コードメータCmActLicenseの革新的なセキュリティ機能として「CodeMeter SmartBind機能」があります。これは、PCのハードウェア属性であるCPU ID、BIOS、HDD、Mac、IP、TPMなどの情報を取得し、それらのハッシュ値を計算することでPC固有の暗号キーを生成し暗号化・復号に利用します。さらに、「許容レベル」を3段階用意することで、一部ハードウェアの変更にもエラーを出さずに対応することを可能にするテクノロジーです。
さらに、SmartBind機能とは別に、PCの4つの属性に対しチェックを行う「PCバインディングスキーム」機能があります。
CodeMeterActはPC固定のセキュリティで、PCハードウェアの下記4つの属性をチェックします。
チェックする属性はセキュリティポリシーに応じて組み合わせることが可能です。例えば、"4つの属性の内、3つの属性が正しければOK"または"3つの属性の内、2つの属性が正しければOK"という組み合わせが可能です。これらの組み合わせをPCバインディングスキーム(PC Binding Scheme)と呼び、ライセンス情報ファイル(.wbb)を作成するときに決定します。
例:
DCBN:4
ディスク(D)、CPU(C)、Bios(B)、Network Adapter(N)の4つの属性をチェックし、4つがチェックOKである必要がある。1つでも違いがあるとチェックエラーになる。
DCBN:3
ディスク(D)、CPU(C)、Bios(B)、Network Adapter(N)の4つの属性をチェックし、3つがチェックOKである必要がある。4つの内、どれか3つが合っていればOKになる。すなわち、ハードウェアの交換により、1つまでの変更は許可する。
N:1
Network Adapter(N)のみチェックし、ディスク(D)、CPU(C)、Bios(B)はチェックしない。Network Adapterが正しければOKになる。すなわち、Network Adapter(N)を交換するとチェックエラーになるが、ディスク(D)、CPU(C)、Bios(B)を交換してもチェックエラーにはならない。
D:1
ディスク(D)のみチェックし、CPU(C)、Bios(B)、Network Adapter(N)はチェックしない。ディスク(D)が正しければOKになる。すなわち、ディスク(D)を交換するとチェックエラーになるが、CPU(C)、Bios(B)、Network Adapter(N)を交換してもチェックエラーにはならない。
DCB:2
ディスク(D)、CPU(C)、Bios(B)の3つの属性をチェックし、どれか2つが正しければOKになる。すなわち、ディスク(D)、CPU(C)、Bios(B)の内、1つまでの交換は許可する。Network Adapter(N)はチェックしないため、交換してもエラーにはならない。
これらのPCバインディングスキームはライセンサーがセキュリティポリシーに基づいて決定します。
CodeMeterActは、ライセンサー(開発会社)とユーザー間でライセンスファイルのやり取りを行いながらアクティベーション(Activation)を行います。
流れとしては、
になります。ファイルのやり取りはメール添付等が可能です。
コードメータトライアルライセンス(CodeMeter Trial License)は、ソフトウェアベースプロテクトであるコードメータActを利用して使用期限付きの体験版(評価版)を配布するツールです。ハードウェアのコードメータを使用せずに、使用期間を設定し、インターネットによるダウンロードにより不特定多数に配布できるため、アプリケーションの販売促進に非常に効果を発揮します。使用期間は御社で自由に設定可能です。(例:30日間限定、60日間限定など。最大90日まで設定可能)
使用期限が過ぎるとアプリケーションが起動できなくなります。後日、正規のコードメータ(ハードウェア)やコードメータActライセンスを送ることでそのままアプリケーションを正規版として使用することが可能です。アプリケーションは、コードメータの自動暗号化ツールAxProtectorやWUPI/Core APIを使って強力にプロテクトするため、セキュリティが脆弱になることはありません。また、コードメータトライアルライセンスのために特別に暗号化処理を行う必要がなく、正規版と共通した暗号化処理(一元管理)が可能です。
さらに、コードメータトライアルライセンスの場合、使用契約期間内であれば配布するライセンス数は無制限に発行できます。従い、コストをかけずに不特定多数に評価用ライセンスを配布することが可能です。(ライセンスは使用期限付きのライセンスになります)
コードメータトライアルライセンスとハードウェアのコードメータキー(CmDongle)やソフトウェアベースのコードメータAct(CmActLicense)と組み合わせることにより、今までになかった効果的な販売促進が可能になります。
* BSN = Binding Scheme None